- いちょう園 腰前
社会福祉法人とは何ぞ?
先日、社会福祉法人についてちょこっと触れましたので、簡単に説明を載せたいなと思います。
社会福祉法人とは、社会福祉事業を行うことを目的として定められた、公益性の高い非営利法人となります。そのため、法人税の免除のような優遇を受けたり、公益活動や地域貢献を義務付けられています。
ではなぜ、社会福祉法人が生まれたのでしょうか。
時は戦前!困っている人、障害のある人を助けるのは、一部の慈善活動でした。
我々の業界、知的障害のある方への支援では、「日本の知的障害児者教育・福祉の父」と称される石井亮一氏が、「滝乃川学園」を作り、知的障害児(当時は精神薄弱児)の教育や福祉を開拓しました。私財を投げうったり、寄付金を募るなどし、運営をしていました。
さて、第二次世界大戦が終わり、日本は大きく変わりました。
特に、憲法が変わりました。
これまで一部の慈善活動家が担っていた部分、「健康で文化的な最低限度の生活」の保障を国が担うことになりました。
さて、「国が担う = 税金を投入する」という図式になるわけですが、当時の考えでは、「税金を使った事業は国が行うべき、民間にやらせるべきではない」という風潮があり、各慈善活動家に直に税金が投入される流れがすんなり出来上がらない事態になりました。
そこで、「社会福祉法人」という、公益性の高い活動を行う法人格を設けて、その事業者に福祉の事業をさせることになりました。
こうして、社会福祉法人が生まれたのでした。
だから社会福祉法人は
・公益性の高い事業を求められる。(逆に、法人税等優遇がある)
・厳しい基準の監査がある。(運営体制はしっかりしている。)
・運営体制がしっかりしているから、離職率も低い。
(介護業界全体の離職率と社会福祉法人全体の離職率を比べると、
社会福祉法人はめっちゃ低い)
こんな社会福祉法人、もし興味を持ちましたら、一度当事業所をご見学ください。